テオ・アンゲロプロス
テオ・アンゲロプロスとは、1936年生まれ、ギリシア・アテネ出身の映画監督である。
ならびにヨーロッパ有数の巨匠としても知られている。
アテネの大学を卒業したのちに、パリのソルボンヌ大学に留学。そして退学。
パリ留学時代、浴びるように映画を観たテオ・アンゲロプロス氏はやがて映画の道を志すようになる。
『1936年の日々』に続く現代史3部作の2番目『旅芸人の記録』で世界的な評価を得、締めくくりである『狩人』でその評価を確信的なものとする。
現代史3部作とは、世界大戦をはさんだギリシアの歴史を描いたものだが、戦後の東西思想の対立にまでテーマを延長し、共産主義を一つの理想と捉えたユートピア思想なものだった。
その後東西冷戦は終結をむかえ、独裁体制の崩壊とともに、20世紀最大の思想である共産主義とも別れを告げ、やがてテーマは「国境」へとシフトしていく。
テオ・アンゲロプロス氏といえば作品がとても長いことでも有名だ。
どの作品も3時間程度の長さではあるが、そのあまりに美しい映像美や重層的な思想性の虜となるファンも多く、短いとすら感じる人も多いようだ。
ワンカットに要する時間も大変長く、スピード感よりはゆっくりとした独自の時間性を出そうとしている。
2005年春に新たにスタートを切った最新3部作の第1部『エレニの旅』では、舞台をバルカン半島以外にも広げ、新しい境地に入ったことを知らしめた。
激しい人間ドラマを繰り広げる20世紀という激動の時代の舞台もさることながら、その映像美に驚く人も多い。
娯楽産業として生まれた映画という次元を超え、まさに芸術の領域に達した作品を輩出する芸術家と評されている。
投稿者 kini-naru : 2005年09月28日 | 映画
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